虎毛山とは

H22.05.30 登山レポート

  虎毛山は標高1432.9mで山頂に広い湿原を持つみちのくの名峰です。北に位置する高松岳から見ると、山肌を走る幾筋もの沢が虎の縞模様に見えることから虎毛山の名前が付けられたと言われています。
 山頂に広がる湿原は3ヘクタール程の広さがあり、中央部に幾つかの池塘が点在し、栗駒山の秀麗な姿を映しています。雪解けと同時にヒナザクラ、チングルマ、イワイチョウが咲き誇り、山上の楽園は「雲上のオアシス」と呼ばれています。周囲の潅木帯には、ムラサキヤシオ、サラサドウタン、ウラジロヨウラク、ハクサンシャクナゲ等の花が彩りを添えています。
 虎毛山は東北地方のほぼ中央に位置することから東北の著名な山々を望むことができます。中でも鳥海山と月山を左右に従えた神室連峰の峻峰は虎毛山だけのパノラマ。
 秋になれば湿原全体が黄金色に色づき、まるで毛皮を敷き詰めたかのようになります。
 虎毛山は秋の宮温泉郷の「鷹の湯温泉」の三代目、故小山田八兵衛氏が「県境の高峰虎毛山が前人未到なるを遺憾」として私費を投じて昭和4年に登山道開削に着手、翌昭和5年から登山道が一般に開放されました。このことは最近になってわかったことで、寅年の今年は開山80年の記念の年にあたります。
 日本で虎、寅という字がつく山の中では虎毛山が一番標高が高く、日本一のトラの山として、熱狂的な阪神タイガースファンが優勝祈願のために登る山とも言われています。

  環境省が2001年に我が国の重要な湿地を全国500箇所選定しました。虎毛山は山頂の湿原植生が貴重であるということで「105虎毛山湿地」として選定されました。

 虎毛山の入り口は国道108号線沿いにあります。秋の宮温泉郷と仙秋鬼首トンネルのほぼ中間にあり、国道から林道を沢沿いに進むと案内板と駐車スペースのある登山口です。

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